浴室乾燥・換気扇の故障?その6
今日はまず、ハルジオンの画像をお楽しみ下さい。
以下、本題。
今回は私の自宅の浴室換気扇の話から1度離れて、前回シェアしたOKWAVEの質問について考えてみたい。
浴室乾燥機のモーターの寿命 パート2(外部リンク)
詳細は上記リンク先を御覧頂くとして、ここで気になるのは『モーターの寿命はどのくらいかと尋ねると5~6年と言われました』と言う点です。
モーターの寿命って何でしょうか?
例えばここに壊れたモーターが2個あったとします。
一つは2年使用したA、もう一つは10年で故障したBとして、Aは不良品、Bは良品と言えるでしょうか?
ここで問題になるのは設計寿命と言う考え方です。
電気モーターと言う部品は単品で使用される事は無く、必ず他の機械部品と組み合わせて使われます。
例えば前記したAと言うモーター、過酷な環境で1年だけ持てば良いと言う考えの機械に使われたなら、2年で壊れても不良品ではありません。
しかし、Bのモーターが20年使われる予定の機械に使用されて10年で壊れてしまったなら、品質か設計に不良があると考えるのが普通でしょう。
以前のブログにも書きましたが、モーター故障の主原因はベアリングの寿命。
ベアリングの寿命は計算可能です。
普通の住設機器メーカーだったら製品寿命は10年位で設計するので、モーターの寿命は余裕を見て15年位に設定していると思います。
当然の話ですが、浴室乾燥機は高温多湿の環境で使用される機器なので、普通のメーカーは温度や湿度も考慮した上で10年以上の設計寿命を見込んでいます。
上記メーカーの説明に拠れば、モーターの寿命が5~6年と言っているので製品の設計寿命はもっと短い3年位ですって言ってる事になりますが、質問者さんが怒っているようにそんな製品はあり得ない。
あのねぇ、このメーカー担当者はお客様対応に向いていないと思うよ。
ベアリングは安価な大量生産品なので、どうしても不良が出る事を良く説明した上で、今回のモーターは不良品でしたと素直に認めるべきでしょ。
好い加減に誤魔化そうとするから話がこじれるんじゃないだろうか。
企業が信頼を得るのは長い時間が掛かるけれど、ユーザーにこんな対応したら一発でそっぽを向かれるのは当然でしょ。
一応書いておくけれど、ベアリングは接触部分が摩耗するんで消耗品だけれど、シロッコファンは消耗品じゃあないからね。
通常モーターより先に壊れるなんて事はあり得ない。
2度も続けて同じ部分が壊れるのは誰が考えたって不良品です。
次回に続きます。