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巧言乱徳

こうげんらんとく

浴室乾燥・換気扇の故障?その16

前回のメーカーからの回答を一部引用する。

 

『ソルベントクラックと判断されています。ソルベントクラックとは、薬品や油脂の溶解成分が樹脂の成型歪や外部応力等がかかっている部分の分子鎖に侵入し亀裂を発生させる現象です。また、上記のファン付着物の赤外分光分析を行った結果、付着物の主要成分はエステル化合物(動植物油等)と判断』

 

引用終わり。

 

自分が見る限り、繰り返し荷重がウェルドラインに応力集中して疲労破壊していると思うのだが、メーカーが言う通り『エステル化合物(動植物油等)』が付着して『ソルベントクラック』が発生する可能性を検証してみたい。

 

まず、動植物油というのは調理に含まれる油煙を言っているのだと思う。

 

ちなみに当然ですが自宅で調理中はIHコンロ上のレンジフードを使用しているので油煙は殆どレンジフードから室外に排気されます。

 

今回問題となっている浴室乾燥・換気扇とは流路が全く別なのでレンジフードで吸われた油煙が浴室乾燥・換気扇に吸い込まれる事はありません。

 

しかし、調理中に発生した油煙の一部が浴室方向へ流れる事はあるでしょう。

 

ちなみにIHコンロから浴室乾燥・換気扇までは直線距離で約5m。

 

調理中は浴室の扉と脱衣所の扉を両方閉めています。

 

24時間換気は3種という奴なので脱衣所の扉は引き戸になっているので戸の周囲の僅かな隙間から吸気されます。

 

浴室の扉は浴室の床を乾燥させる為に扉の下方に下向き吸気するスリットがあります。

 

この2枚の扉の隙間をすり抜けて『ソルベントクラック』が発生する量の『エステル化合物(動植物油等)』がファンまでたどり着く可能性があるだろうか?

 

扉が開いていたら?

 

調理中に扉が開く可能性が無いとは言い切れません。

 

しかし、浴室乾燥・換気扇の吸入口には綿の様に目の細かな不織布(バグフィルター)が内蔵されています。

 

メーカーの言い分は、このような様々な障害を潜り抜けた上で、偶然ピンポイントにウエルドラインが発生している部分だけに油煙が付いたと言ってる訳です。

 

まあ、確率はゼロでは無いかも知れません。

 

しかし、短期間で2回も発生する事はあり得ない。

 

通常の企業ではこのような不具合が発生した場合に重視するポイントが3つあるようです。

 

1.現物

何よりも問題が発生した製品を徹底的に調べる。今回の様に樹脂が破断した場合は電子顕微鏡で断面の状態を調べる。

※悪い例:ユーザーから送られてきた写真をちらっとみて『正常な部品です』と言い切る。

 

2.現場

製品が使用されていた状況を綿密に調べる。

※悪い例:たいした根拠も無しに『ソルベントクラック』とかエステル化合物(動植物油等)』が原因だとか、暗にユーザーに責任があるかのような説明をする。

 

3.現実

予断を持たず、先入観無しに実際に起こった事から原因を究明する。

※悪い例:何度も同様の不具合が続いているにも関わらず、些末な問題と考えて放置。

 

最初のサービス係の対応だけが悪いのかと思っていたが、今回の品質保証担当者の対応も残念だねぇ・・・

 

会社ぐるみでこんな社風なんだろうか?