真昼の線香花火を見た事がありますか?
最初に御断りしておきますが、このブログは喫煙者に向けて書いていません。
ヘビースモーカーの父親とは長年に渡って散々話をしましたが、ニコチン依存症の人間と話をしても全く無意味だという事が身に染みているからです。
良く、自分は意思が弱くてタバコがやめられない・・・と、言う人がいますね。
ニコチンはヘロインやコカイン並みに依存性が高い毒物で、意思の力で止められるような物ではありません。
参考リンク:ニコチン依存症 - Wikipedia
例えが悪いかも知れませんが、糖尿病のような根治が難しい病気を気力で治す!と言っているようなものです。
依存症患者にタバコを止めさせる事は出来ません。
それなら家庭内で受動喫煙を避ける為にはどうすれば良いか?
もしかして、御自宅のキッチンの換気扇の下が喫煙場所になっていませんか?
真昼に線香花火をした事があります。
夜の闇の中では明るく飛び散る火花しか見えませんが、日中見ると煙が上がっています。
キッチンの換気扇の下でタバコを吸っていると、比較的安全なタールは煙となって吸い込まれて行きますが、発癌性の強い化学物質の殆どは目に見えず、空気より比重が重いので線香花火の火花の様に周囲に飛び散っています。
見えないだけです。
キッチンにまな板が置いてありませんか?
フキンが干してありませんか?
洗い籠に食器が伏せてありませんか?
調理中に換気扇のボタンを押した手で食材を触っていませんか?
前回の記事で紹介した強毒性の放射性物質であるポロニウムや、夥しい種類の発癌性物質まみれの料理を食べていませんか?
私は、そんなキッチンで作った料理は気持ちが悪くて食べる気になりません。
又、野中の一軒家なら兎も角、集合住宅や住宅密集地で自宅外へタバコの煙や有害物質を排出してはいけません。
何だか喫煙者の中には自宅でなら何をしても自由だと勘違いしている人がいるようです。
実際に、マンションベランダ喫煙で被害を受けた方が訴訟を起こして勝訴されていますが、判決文には「不法行為」と明記されています。
受動喫煙は迷惑行為では無く、他人を傷つける暴力行為だと思います。
大げさでしょうか?
例えば、ようやく授かったお子さんを乳幼児突然死症候群で亡くした隣人がお宅に訪ねて来て
「人殺し」
と言われたら何と答えられますか?
参考リンク:乳幼児突然死症候群(SIDS)について(厚生労働省)
それでは何処で吸えば良いんだ!
ごもっともです。
タバコを吸う権利もあるでしょう。
まずは喫煙専用の部屋を用意して、厳重に目張りをして下さい。
壁にある吸気口は無論ですが、コンセントの穴やサッシの周囲も完全に塞ぐ必要があります。
最近の住宅は24時間換気が義務付けられているので目張りが不十分だと喫煙部屋から吸い出された有害物質が廊下やリビングを通ってバスルームの換気扇から御近所に出て行ってしまいます。
御家族を受動喫煙から守る為にはこれだけでは不十分です。
サードハンドスモーキング(三次喫煙)と言うのを御存じですか?
喫煙時は全身を覆う雨具を着て、手にはゴム手袋をします。
喫煙後は最低40分以上部屋から出てはいけません。
匂いが気になるようなら空気清浄機を用意しましょう・・・もっとも厚生労働省の喫煙対策のHPを見ると空気清浄機ではタバコの有害物質は排除できず、繰り返し吸い込む事で健康被害を助長するので使わない事が推奨されているようですけど。
無論、喫煙者以外は掃除を含めて絶対立ち入り禁止です。
何だか、書いていて馬鹿らしくなってきました。
非喫煙者に受動喫煙させない為は、最低限これ位の配慮が必要だと思いますが、起きている時は如何に簡単にタバコを吸うかしか考えられない依存症患者がこんな事をする訳が無い。
実際問題、御家庭内に喫煙者がいる場合、受動喫煙から身を守る手段はたった一つしかありません。
別居する事。
冗談を言っている訳ではありません。
私は就職して社会人となってからようやく父親の受動喫煙から解放されましたが、生まれてから20数年にわたってタップリと有害物質を吸わされています。
もう、手遅れなのかも知れません・・・