事故当日(1)
(※この記事は他のブログサービスで公開していた「交通事故!追突されて愛車は全損!!相手は無保険行方不明・・・」から引っ越したものです)
朝、愛車ランドクルーザー80で自宅を出る。
天気予報では晴れるとの予定だったのだが、雲が低く垂れ込め、今にも降り出しそうな空模様だ。
狭い抜け道から片側2車線の一級国道に出る。
次の信号を右折・・・おっと、信号が黄色に変わった。
右折レーンでブレーキをかけて停車。
信号が青に変わり、交叉点内部に進む。
途切れなくやって来る対向車を見ながら信号が変わるのを待つ。
後方でクラクションを聞いた次の瞬間・・・
ドッガンッッッ!!!
背後からの物凄い衝撃と共に轟音が車内に響き、眼鏡が顔から吹っ飛ぶ。
軽い脳震盪で一瞬意識が飛んだ。
車がゆっくりと前方動いている・・・咄嗟に右足を伸ばしてブレーキを必死に踏み込み、停車させる。
追突された!?
眼鏡が無くなり周囲の状態がわからず、一瞬パニックになる。
落ち着け!
小物の散乱した車内で眼鏡を探すのに少し戸惑ったがグローブBOXから予備の眼鏡を取り出し車外へ出る。
取り敢えず自分の体は目立つ外傷は無い。
ランクルの後ろを見ると、10m程後ろに車種が判らない位にボンネットがグチャグチャに変形した乗用車が停まっていた。
救急隊が到着した時に携帯で撮影した相手の車。
車種どころかメーカーも判らない位に大破している。(後で9年落ちのBMWと判明)
恐々乗用車に近寄り、車内を見ると若い男性が一名。
エアバッグが作動した室内でシートに横たわっているが顔面が血だらけ。
頭が動いている処を見ると生きているようだ。
声を掛けるが脳震盪を起こしている為か目線が定まらず会話が成り立たない。
車両火災を考え、外に引っ張り出そうかと考えたが車のドアが変形していて開かない。
ガソリンは漏れていないようなので取り敢えずそのままにして私の携帯で110番。
警察と救急が来るまでの10数分が異常に長く感じた。
自分のランクル80を見ると、後部観音ドアの左下にぶつかったらしくホイールハウスが大きく変形して後部ドアが半開きになっている。
ガソリン漏れを心配して匂いを嗅ぐがタンクは破損していないようだ。
相変わらず意識朦朧とした乗用車のドライバーに声を掛けている内にサイレンの音が近付いて来た。
車が大破でドアが開かないと言う事でレスキュー用の特殊車両迄やって来た。
乗用車のドライバーは車体に体が挟まれている事も無く無事救出。
救急車でそのまま病院へ。
私は衝撃で腰から背中に掛けて痛みを感じるくらいだったがそのまま別の救急車に乗せられ乗用車のドライバーとは別の病院へ搬送された。(わざわざ別の病院に運ぶのは、病院内でのトラブルを避ける為らしい)
救急車に乗るのは生まれて初めて。
近くの病院で腰を重点的にレントゲンを4枚撮影。
時間が早かったので整形外科の医者が居なかったのでしばらく待たされてから診断。
レントゲンで見る限り、幸いな事に骨折等重大な障害は見られないようだ。
診断書を貰って(4200円もした。自分で立て替え)、病院近くの※※警察署へ向かう。
事故直後は気が付かなかったのだが、私の車が事故の衝撃で反対車線にはみ出し、対向車線の小型トラックの横に接触しており、警察で小型トラックのドライバーさんが事情聴取の真っ最中。
廊下のソファーでしばらく待たされる。
それにしても、ランクルで良かった。
天気の良い日はバイク通勤していたのだ。
バイクだったら・・・確実に死んでいた・・・
私の事情聴取開始。
半ば放心状態で淡々と事実を話す。
乗用車のドライバー(以下Yとする)はそのまま入院で警察の事情聴取も後日となるらしい。
Yの免許証から氏名や住所は判ったものの自宅電話番号等が判らないので本人はおろかYの家人とも連絡が取れない。
警察の担当者から連絡を貰うことにして自宅に帰る事にする。
私のランクルは警察署近くの自動車工場にレッカー移動されていた。
自走で帰れるか?とのわずかな期待は打ち砕かれた。
後部ドアが半開きなのは勿論、左後輪のタイヤにタイヤハウスが食いこみ、ボディーはルーフまで変形。
車体全体が大きく左に傾いているところを見るとフレーム迄逝っている可能性が高い。
自動車工場の人に聞いても『全損でしょうね』
車内の貴重品をデイパックに詰め込む。
左後ろのドアも変形していた・・・
何でこんな目に・・・
自宅に戻り、電話連絡を待つが、本人、警察共に電話が無い。
痺れを切らし、午後遅くなってから警察に電話するがYの入院している病院を教えて貰っただけ。
病院に電話してみるとYが出たが、事故のショックか麻酔が効いているのか未だ話しの要領を得ない。
今日中に任意保険の会社と連絡を取り、担当者から私宛に連絡を入れるように話をする。
この日、連絡は入らなかった。