巧言乱徳

こうげんらんとく

事故から64日後

(※この記事は他のブログサービスで公開していた「交通事故!追突されて愛車は全損!!相手は無保険行方不明・・・」から引っ越したものです)

 

調停当日。

 

これまでの示談の経緯をまとめた資料、その他印刷物とビデオカメラ、事故車両の撮影映像を収めたデジカメ持参で簡易裁判所に向かう。

 

ずいぶん早く着いてしまった・・・この簡易裁判所での調停は月曜日と金曜日だけなので、朝10時から午後まで、1時間置きにびっしりと調停の予定が入っている。

 

建物の一番奥まった申立人控え室で待つ。

 

何軒かの調停が同時進行で行われるらしく、申立人控室には別件で2人の男性が先に居た。

 

何気無く話を横耳で聞いていると、離婚調停で来ている旦那とその弁護士のようだ。

 

AM11:00、控え室に調停員が呼びに来て、控え室隣の別室に入る。

 

調停員は初老の弁護士さんが2名。

取り敢えず事故の経緯や原因説明、その後示談交渉の様子などを説明する。

まとめておいた資料が役に立った。

 

電話やメール、手紙の内容をまとめた物(13ページ)を調停員に渡し、まずはYの答弁書に対する私の主張(下記)を読み上げる。

-----------------------------------

示談内容について

 

最初にY氏より提出された答弁書の内容について、申立人について中傷とも取れる記述が有りますので、この点についてY氏に訂正と謝罪を要求します。

 

具体的に申立人が不服と思っている項目は、答弁書の8番の項目です。

Y氏の記述は『自分の退院直後なのにもかかわらず向こうの方から一方的に話されたが同意したおぼえはない。』と言うものですが、これでは事故の怪我で具合の悪いY氏に対し、申立人が一方的に示談を強要したかのような書き方です。

 

しかしながらY氏は、※/※の事故直後である※/※朝には既に病院を退院しており、退院直後に申立人の自宅を何の連絡も無く、突然尋ねて来ています。

その時にY氏の体調を心配した申立人に対して『大丈夫である』と返答しています。

更には示談交渉を行った※/※には自宅から数キロ離れた待ち合わせ場所に一人でスクーターを運転して現れ、その後、事故車両が置いてある自動車販売店迄スクーターを運転して申立人と同行している事から考えてもY氏の体調が示談交渉に不適当であったとは考えられません。

むしろ示談当日は申立人の方が体調が悪く、腰痛とムチ打ちによる首の痛みで車の運転が出来ない状態で弟に車を運転して貰っていた状態です。

 

又、示談交渉に入る前には申立人よりY氏に双方納得行く円満解決をしたい旨をわざわざ申し入れ、一方的な事故の加害者で、遥かに年下のY氏に対しても敬意を払った丁重な物言いで交渉をしています。

交渉内容については、示談交渉中の様子を同席した申立人の弟が撮影したビデオテープが有りますし、別紙のメールや手紙の内容を御覧頂ければ申立人がY氏に対して何ら不当な要求をしていない事、Y氏も示談内容に同意している事が調停員の方にも御理解頂けるものと確信しています。

 

又、Y氏は事故直後は申立人と連絡を取っていたものの、※月に入って以降、申立人からのメール、電話、手紙に対して一切返事をしないので、この2ヶ月間、全く連絡が取れない状態でした。

Y氏の家族の弁に寄れば『Y氏入院中により連絡不可』との事でしたが、申立人がまとめた別紙を御覧頂ければ判る通りこれは明らかに嘘であると考えざるをえません。

 

申立人としては、損害が賠償されないのは勿論ですが、Y氏の悪意有る嘘や事故後の不誠実な対応について強い憤りを感じている事を付け加えさせて頂きます。

 

続けて茨城の塗装屋さんからY宛の手紙を調停員にも見せる。

私の主張の裏付けである。

 

この時点で調停員のYに対する心証は真っ黒け。

 

後は簡単で私の要求はスムーズに納得して貰った。

 

この間、Yは申立人と別の控え室で待っているのだ。

私とYの意見を調停員が交互に聞いて判断するシステムになっているのは当事者同士の混乱を避ける為であろう。

 

私の主張が一段落したところで次にYを呼ぶので私は一時控え室に退席。

 

退席前にYが主張するであろう『体調不良』への意見書を調停員に渡す。 

-----------------------------

Y氏体調について

 

下記の理由により、Y氏が主張する『体調不良及び体調不良による入院』は事実無根であると考えます。

 

1. ※/※の朝に搬送先の※※※病院(※※※※-※※-※※※※)を退院している。

2. ※/※PM2:00頃、※※自宅(※※市)に事前連絡無く来訪している。

3.私の自宅来訪時にY氏の体調を尋ねると『大丈夫です』と言っている。

4. ※/※の示談交渉待ち合わせ場所にスクーターを運転してきている。

5. 示談交渉中の様子はビデオカメラで撮影してあるが、体調不良とは考えられない。

6. 示談交渉終了後、事故車両の検分に立ち会っていて、この時もスクーターを運転。

7. ※/※ PM10:18のY氏のメール『いま家にいない…』午後10時過ぎに外出している。

8. Y氏に入院先は何処か何度も尋ねているが、一度も返答が無い。

9. ※/※ AM0:20に※※よりY氏にメールを送信しているが、直後のAM0:22にY氏より返信が来ている。入院中、深夜に携帯電話を使用しているのはおかしい。

10. ※/※にY氏本人が○○警察署に出頭して事情聴取を行っている。

11. 本調停のY氏提出の答弁書の最終ページに寄れば治療費は僅かに10586円で有る。これだけ長期の入院の治療費としてはありえない金額である。

 

申立人に対し、体調不良を口実にして2ヶ月もの長期に渡って意図的に連絡を取らないY氏の行為は悪質と言う以外に有りません。

又、もう一方の事故の被害者で有る茨城県の塗装業者の電話に対しても、受話器を一度取ってから叩きつける等の常識では考えられない行為を続けていると聞いています。

-------------------------------------------

 

一旦控室に戻された。

 

Yの答弁は短時間で終了した。

言い訳しようも無かっただろう。

 

間も無く調停員が私を呼びに来たのでYも居る別室へ。

 

2ヶ月振りにYの顔を見る。つい、睨み付けてしまった・・・ぶん殴ってやりたい。

黙っていようと思ったのだが、つい、一言。

『メールは見ていたんだよね?何で返事をしないの?』

 

一瞬間が空いて、Yの返事は『あぁ』と何だか動物の唸り声のような物。

 

こいつ、日本語もまともにしゃべれないのか?

 

調停委員がとりなすように『ごめんなさいって事だよね。』

 

何を言っても無駄か。

 

一応Yが次回調停(1か月先)までに支払い方法を考えると言う事で終了。

 

次回に続くのか?