事故から5日後
(※この記事は他のブログサービスで公開していた「交通事故!追突されて愛車は全損!!相手は無保険行方不明・・・」から引っ越したものです)
Yと直接会って話をする事にした。
自分の車が無いのと、まだ首が痛くて運転が困難な為、弟に同行を依頼。
事故現場近くのファミレスで待ち合わせ。
Yは原チャリで登場・・・しかし退院したばかりと思えない元気さだ。(この時点でYは警察に出頭しておらず、免許証は警察で保管中。つまり不携帯)
こちらは弟を連れて行くと言っておいたので、てっきりだれか家族同伴だと思ったが一人で来るとは度胸が良いのか・・・ これを御覧の皆さん、他人との大事な交渉事、決して一人で行ってはいけませんよ。
ファミレスでコーヒーを飲みながら交渉開始。
最初に相手が学生で任意保険に未加入な事を考慮し、特に慰謝料等を要求するつもりは無い事を伝える。
相手の弱みに付け込んで暴利を貪るつもりは無いが、損をするつもりも無い事をはっきりと伝える。
取り敢えず車の現状回復と代車について話し合う。
修理工場の仮見積りでは修理費180万円、更に完全修復は保証出来ないとの事。
修理する場合は評価損を請求させて貰う事を伝えるが、完全修理出来ないのであれば、同程度の中古車に買い換えて貰うように要求。
インターネットの中古車情報を元に、別の中古車に買い替える場合200万円位の支払いが発生する事を説明し、支払い出来るのか確認するとあっさり『親が出します』と、2つ返事。
本当に出せるのか、念を押す。
それにしても、どんなボンボンだ?(後日、Yの家族関係は次第に明らかになるのだが・・・) 中古車とは言えBMW(とは言っても9年落ち)を乗り回し、二つ返事で200万円返済?
代車については私が知り合いから借り、ディーラーから借りると幾ら掛かるか調べて後日日割りで請求する事で合意。
その間、私の隣で同席していた弟が、交渉の具合をテーブル下のビデオカメラで密かに撮影・・・後で言った、言わないと成った場合の保険である。
ちなみに相手に無断で録音録画しても立派に裁判所で証拠として通用する。(過去の判例が有る)
録音の場合は日時の特定が難しいとされる場合が有るようなので、ICレコーダーより(普通の人は持っていないだろう)デジタルビデオの方が便利である。
現在ならスマホや携帯のビデオ撮影モードを利用すると良いだろう。
その後修理工場に移動して証拠保全の為にランクル80の写真撮影。
一見大丈夫そうな車体前半であったが、ボディーの歪みが思いのほか大きく、運転席ドア、助手席ドア共に開閉困難。
前から見ると車体が大きく傾いている・・・
後部ドアは両側とも大きく歪み、閉まらないので車内には雨水が入り放題。
左後部車輪の上、燃料注入口周辺も変形が酷い。
左後部ドアも完全には閉まらない。
良く見ると屋根の後部が下方に捻じれている。
追突直後に対向車線に押し出されて前方から走行していた車とぶつかって右前フェンダーも変形。
ついでにビデオも撮って日時の特定をしておく。
ちなみにYが乗っていたBMWの写真、ボンネット内部の白い袋は事故現場に散乱した部品を回収した物。
現在(2013年)から20年近く前の車だが、エアバッグが付いていた事でYは軽傷で済んだようだ。ガラスにヒビが入っているが頭を打ち付けたからでは無く、ボディーの変形が主原因に思える。
この写真だと良く判らないが、ボンネット内部の左右に太い強化メンバーが内蔵されていて、乗員スペースを守る構造になっている。
同年代の日本車だったなら、Yは死なないまでも、もっと重傷だったはずだ。
現在(2013年)、国内登録の自家用車の40%が軽自動車だそうだ。
こんな事故を体験すると、安いだけの車や燃費が良いだけの車を買う気にはならない。
一応修理の仮見積もりは180万円との事だが・・・まあ、全損だろう。
ちなみに、修理する場合は評価損の補填と6カ月以上の修理保証を条件にした。
車内の荷物を弟の車に積み込んで帰宅。
この時点で、示談は殆ど終了したように思えたのだが・・・事態は思わぬ方向へ進みはじめる。